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04.30

【スペシャルインタビュー】ファファファーム京都・棘屋・クモとハエ|駒井寛之さん

予期せぬ鳥獣被害は、農場経営にとって深刻な課題です。今回は、丹精込めて育てた農作物を守り、安定した農場経営を目指してシカ・イノシシ・サル用の大規模な獣害防除柵(以下、獣害柵)を導入した「ファファファーム京都」の駒井寛之さんにお話を伺いました。獣害柵導入の背景や導入後の変化、そして今後の展望について、詳しくお伝えします。

独自の農場経営スタイル「ファファファーム京都」

京都市左京区の市原、賀茂別雷神社の祭神降臨の言い伝えもある神山(こうやま)山中に広がる体験型農園施設「ファファファーム京都」は、ユニークな経営スタイルで注目を集めています。経営者の駒井さんは、元々生花店の販売員としてキャリアをスタートし、サボテンの魅力に惹かれて専門店を開業しました。その後、栽培への関心が高まったことから認定新規就農者として、農地を借入れ、サボテン栽培を中心とした農業経営を開始されました。

現在は、豊かな自然の中でサボテンの生産・販売に加え、体験型農園の運営など多岐にわたる事業を展開されています。また、京阪出町柳駅近くでは、サボテン専門店「棘屋」とドライフラワー専門店「クモとハエ」を、無人販売という独自のスタイルで営業。「人類史上初」を謳うサボテンの自動販売機を設置するなど、既存の概念にとらわれないアイデアで新しい農業の形を発信し続けています。

ファファファーム京都の体験型農園
サボテン専門店「棘屋」とドライフラワー専門店「クモとハエ」。京阪出町柳駅より徒歩5分
サボテンの自動販売機。かわいいミニサイズのサボテンが人気。

鳥獣被害対策への取り組みと獣害柵導入

駒井さんは、「獣害柵なしにはファファファーム京都の経営は成り立ちません」と語ります。豊かな自然に囲まれたこの地域では、シカやサル、イノシシなどの鳥獣による農作物の被害は深刻な問題でした。

そこで、駒井さんは約46アールの農地を囲むように獣害柵を設置しました。この獣害柵は、地際からの侵入を防ぐ「かえし」のついたワイヤーフェンスと、上からの侵入を防ぐ電気柵で構成されています。動物が接触すると電気ショックを与えて危険性を学習させ、農地への侵入を防ぐ効果があります。

しかし、獣害柵の導入には高額な費用がかかるため、駒井さんは京都市の「鳥獣被害防止対策事業補助金制度」の活用を借入地の所有者に依頼し、経済的な負担を軽減しながら設置を実現しました。

獣害柵導入後の効果と管理体制

獣害柵の設置後、農作物への鳥獣被害は大幅に減少しました。ただし、その効果を維持するためには定期的な点検が不可欠です。

例えば、雑草が伸びて電気柵に接触すると電気が地中に逃げてしまったり、倒木で柵が破損したりするほか、イノシシがトンネルを掘って侵入を試みることもあります。このため、駒井さんは定期的な見回りや機能チェックに加え、必要に応じて草刈りや補修などのメンテナンス作業を継続して行っています。

今後の展望と地域連携

棘屋主催のイベントでは様々な方との交流が実現

「人類初」のサボテン自動販売機を導入するなど、多岐にわたる挑戦を続けてきた駒井さん。今後は自らが前面に立つだけでなく、サボテンを扱う店舗や若手農業者等を支える存在を目指していきたいと話されています。

また、体験型農園をさらに充実させ、より多くの方々と農作物を育てる喜びを分かち合いたいという想いもお持ちです。

「神山の豊かな自然に囲まれた非日常空間で、ぜひ一緒に農作物を育ててみませんか?」この取り組みに興味を持たれた方は、ぜひ気軽に「ファファファーム京都」までお問い合わせください。

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