新京野菜ってなぁに?新京野菜ってなぁに?

京都で生まれた新しい野菜たちの
魅力をご紹介します。
新京野菜は、京都市が学術機関や生産者と連携して開発・導入を進めている新しい品種の野菜です。現在、全部で12品目あります。京都の気候風土に合っているだけでなく、栄養価が高くて、少ない農薬でも栽培できるなど、その品目毎に様々な特徴をもっています。
京都の伝統野菜が、古くから京都の農家によって代々受け継がれて、ひとつの文化として育まれてきたのと同じように、この新京野菜も将来的に伝統ある京野菜として定着し、京都の新たな食文化になることを目指しています。

スーパーや小売店等で新京野菜を購入する時にもマークに注目!

京都市では、新京野菜の形を組み合わせて「新」の字をデザインした「新京野菜認証マーク」を作成しており、これは新京野菜及び新京野菜を使用した加工品にのみ使用できるマークとなっています。
また、新京野菜のうち、一部の品目は京都市中央市場にも流通し、スーパーや小売店等でも販売されています。また、市場を経由した新鮮で安全・安心な生鮮食料品等をPRするために、「市場マーク」が活用されています。
新京野菜をご購入の際は、これらのマークやのぼり等を目印にお買い求めください。
※以下の新京野菜紹介で「市場マーク」が付いている品目は京都中央市場に流通しています

新京野菜マーク

市場マーク

のぼり

NEW
Kyoyasai
01

京てまり

京てまり
時期
4月下旬~7月下旬
9月中旬~11月中旬
京てまり
和食にも合う万能型トマト
直径5cm前後のトマトで、食味が濃厚、糖度が高い、酸味が少ない、苦味の原因となる種が出来ない等の特徴があります。すっきりしたキレのある味わいで和食にも合います。
また他のトマトよりビタミンC及びベータカロテンの含有量が多く、栄養的にも優れています。
受粉しなくても実がなる特性を持ち、冬季ハウスでの無加温栽培が可能です。
オススメ調理法
サラダだけでなく、種がないのでトマトソース等の調理や、他の食材と合わせた料理もおすすめです。
NEW
Kyoyasai
02

京あかね

京あかね
時期
4月下旬~7月下旬
9月中旬~11月中旬
京あかね
濃い目の味わいトマト
京てまりよりも一回り大きいミディタイプのトマトで、形はやや縦長になります。ほどよい水分量で味が濃く、しっかりとした肉質を味わえるのが特徴です。
また、京てまり同様受粉しなくても実がなる特性を持ち、苦味の原因となる種ができません。
オススメ調理法
サラダ等の生食はもちろん、種ができないのでトマトソースなどの調理に適しています。食べ応えのある食感と濃厚な味わいで、洋食のはっきりした味付けにぴったりです。
NEW
Kyoyasai
03

京唐菜

京唐菜
時期
6月上旬~10月下旬
京唐菜
栄養たっぷり、うまみもたっぷり
葉と茎を食べるために改良された「とうがらし」です。普通のとうがらしに比べ茎の部分も軟らかく、熱を加えると苦味とえぐみが消えます。
夏場のほうれんそうに比べ、ビタミンCやカルシウムが豊富で、夏場に不足しがちな葉物野菜として利用できます。
収穫期が長く、6月から10月にかけて何度も収穫が可能です。主に右京区京北や西京区大原野で生産されています。京都市内を中心に販売されています。
オススメ調理法
炒め物や天ぷら、おひたしや佃煮など調理方法は多彩です。
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Kyoyasai
04

京ラフラン

京ラフラン
時期
3月下旬~5月下旬
京ラフラン
花茎と葉の色々な食感が楽しめる
だいこんとキャベツの仲間であるコールラビとのかけ合わせにより生まれた新しい野菜です。生でかじると大根のようで、ゆでるとキャベツのような甘みがあります。
花蕾、葉、茎を食用とします。栄養価は、ほうれんそうと比べカルシウムが1.7倍、ビタミンB6が1.8倍、ビタミンCが2.9倍含まれています。
主に南区上鳥羽や右京区京北で生産され、3月下旬から5月にかけて京都市内を中心に販売されています。
オススメ調理法
炒め物やおひたし、グラタン、スティックサラダなど多彩な調理方法が可能です。
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Kyoyasai
05

みずき菜

みずき菜
時期
9月上旬~11月下旬
3月下旬~6月下旬
みずき菜
サラダや炒めものにも相性ばっちり
京ラフランの仲間で、葉を食べるように改良された新しい緑黄色野菜です。ビタミンU(胃腸薬に配合される栄養素)などがしっかり含まれた健康野菜です。
新鮮でやわらかい葉は生でも食べられることや、畑で朝露をうけてツヤツヤと育っている様子が「みずみずしい(瑞々しい)」ことから「みずき菜」と名付けました。
病気に強く、少ない農薬で栽培できることから、環境に優しい野菜です。夏場以外は収穫することができます。
オススメ調理法
グリーンスムージーやおひたし、お漬け物のほか、油と相性が良く、炒め物や中華料理にも。
NEW
Kyoyasai
06

京の
花街みょうが

京の花街みょうが
時期
9月中旬~10月中旬
京の花街みょうが
彩りと香りが自慢 新京野菜の芸舞妓
晩夏から初秋にかけて収穫されます。一般のみょうがに比べてひとまわり大きく、また紅色の発色や香りが良いため、色々な料理に重宝されています。
主に西京区大原野や右京区京北で生産され、9月から10月にかけて京都市内を中心に販売されています。
左京区広河原や右京区嵯峨樒原では、甘酢漬け、佃煮などに加工して販売されています。
オススメ調理法
薬味など料理に添えることで彩りや香りが豊かになります。みょうが寿司にもオススメです。
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Kyoyasai
07

京北子宝いも

京北子宝いも
時期
10月上旬~11月下旬
京北子宝いも
京北初の産地限定ブランド農産物
京北地域限定で栽培されている「さといも」で、一般公募により名付けられました。多くの小芋をつくることから、少子化が進む当地域が子宝に恵まれて活性化するようにとの願いが込められています。
従来品種より小芋が密集して着き親芋もやわらかい、とろみ成分が多くて美味しい、調理する際に手がかゆくなりにくい等の特徴があります。
10月から11月にかけて京都市内を中心に販売されています。
オススメ調理法
煮物、田楽、天ぷら、コロッケなど、色々な調理が可能です。
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Kyoyasai
08

京の里だるま

京の里だるま
時期
10月上旬~2月下旬
京の里だるま
スイーツにも活用できる「さといも」
この「さといも」は、寒さに強く、冬を土の中で耐え忍び、春に芽を出すことと、その丸々としたかたちから「京の里だるま」と名付けられました。よく見かける縁起物の「だるま」がモデルとなっており、困難や苦労にもくじけないという思いが込められています。
真冬でも掘りたてをいただけ、煮るとほっくりとしてとても美味しいという特徴があります。
オススメ調理法
煮物、プリン、コロッケ、グラタンなど調理方法は多彩です。
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Kyoyasai
09

京の
風鈴かぼちゃ

京の風鈴かぼちゃ
時期
6月上旬~7月下旬
京の風鈴かぼちゃ
風鈴みたいなかわいいフォルム
直径10cm程度の小さなかぼちゃで、皮が薄く、皮ごと生で食べられます。
中身は薄緑色ですが、皮は綺麗な濃緑色で、加熱調理しても色合いが変わらないため、炒め物に向いています。水分が多いため煮物には向きません。
かわいらしい風鈴みたいな形状とサイズが特徴です。
オススメ調理法
色合いとフォルムを生かした、サラダ、漬け物、炒め物がおすすめです。
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10·11

京夏豆
(さや文月・さや葉月)

京夏豆(さや文月・さや葉月)
時期
7月上旬~8月下旬
京夏豆(さや文月・さや葉月)
食感が良く、色味も鮮やかなスリムボディ
夏場のサヤインゲンの代用として開発されたササゲです。太く肉厚で、筋がなく、食感が良いのが特徴です。
名前のとおり、さや文月は7月から、さや葉月は8月から収穫が始まります。
さやの長さは、さや文月が40~70cm、さや葉月が25~30cmと、インゲンマメより長いです。
オススメ調理法
さっと炒めて食感を楽しむも良し、くたっとなるまで煮込むのも良しと、熱を加える調理に合います。その他、おひたし、汁物や揚げ物など、様々なシーンで大活躍です。
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Kyoyasai
12

京の黄真珠

京の黄真珠
時期
年中(乾燥品)
京の黄真珠
ぴりりと辛味を効かせた京都産スパイス
直径5~8mm程度の小粒で、香りが良く、黄色い丸型のとうがらしです。
辛さは鷹の爪の約2倍程度と言われ、乾燥させて香辛料として利用されており、色味や辛味付けに向いています。
農家が栽培・収穫した後、障害者福祉施設で果実を選別したものを香辛料会社が製品化する、農福連携の取組が行われています。
オススメ調理法
パスタ、肉料理、汁物など、色々な料理のスパイスとして。

[京の黄真珠] を詳しく見る

栄養価が高い!新京野菜の秘めたる実力

新京野菜は、美味しさや見た目のかわいさだけでなく、栄養価が高いことも特徴のひとつです。特に旬の新京野菜は栄養がギュッと濃縮していて、身体に、お肌に嬉しいことがいっぱいです。

栄養成分比較グラフ

京てまり

京てまりの栄養グラフ

京唐菜

京唐菜の栄養グラフ

京ラフラン

京ラフランの栄養グラフ

みずき菜

みずき菜の栄養グラフ

美味しく食べる新京野菜

栄養たっぶりの新京野菜を美味しく食べましょう!
ご家庭で気軽にできるレシピを人気野菜居酒屋「五十家」の中島さんに考案してもらいました。どのレシピも新京野菜の特徴をよく生かされていますね。

レシピを教えてくれるのは「五十家」スタッフ中島颯太さん
「それぞれの新京野菜の個性を損なわないように考えました。これをベースに色々アレンジして楽しんでみてください。」

01京北子宝いもとスペアリブの甘辛煮

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02みずき菜とおあげさんの辛子和え

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03みずき菜と赤貝のぬた

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04京の里だるまと春菊のほっこりあんかけ

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05京の黄真珠のピリ辛こんにゃく

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野菜LOVE

代々受け継ぐ畑に
新京野菜が根付く

無農薬の健康な土で育てる
味が濃いトマト「京あかね」

京都における野菜の名産地の一つ、伏見。その伏見区久我を拠点として代々農業を営んでいる、壇一郎さん。お父さんの時代から除草剤や化学肥料を使用しない無農薬栽培に切り替え、現在は冬の畑菜を筆頭に年間60~70種類の作物を栽培しています。そんな壇さんが8年ほど前から育てている新京野菜が「京あかね」です。「従来の品種は無農薬での栽培が難しいため、うちの畑ではトマトは作っていませんでした。ところが、新しく改良された「京あかね」は単為結果性(たんいけっかせい:受粉しなくても実がなる特性)を持つため農薬を使わなくても栽培できると聞いて、栽培をはじめました」と、壇さん。

栽培の要となるのは、ワラをすき込み鶏糞やぬか、おからを混ぜたふかふかの土です。さらに水やりを控えることで果肉の割れを防ぎ、見た目もつやつやときれいなトマトに育てています。「京あかね」は種がほとんど入っていないため青っぽい風味が少なく、トマトが苦手な人にも食べやすいと評判。また、味が濃く、締まった肉質は、トマト好きな人を満足させる味わいだと言われています。

壇さんは毎年200~300株をハウス栽培し、7月初旬~9月末頃に収穫。収穫した「京あかね」は現在数件のイタリアンレストランに卸しているほか、畑の近くに構えた直売所で販売もしています。2019年からは新京野菜「京の里だるま(サトイモ)」の栽培もスタートしました。これから新京野菜を味わえる機会がますます増えていきそうです。

独自に配合した自慢の土を使い、3月末頃から苗植えをはじめる

壇さんの野菜はココから買えます

新京野菜が買えるお店

京都市内に、農家さんが採れたての野菜を持ってきてくれる販売所があります。
そこには京の伝統野菜や旬の京野菜だけでなく「新京野菜」も並びます。
一度、お店をのぞいてみてはいかがですか?
※シーズンによって入荷していない場合もございますので事前にお問合せください。

じねんと市場

自然(じねん)とお客様の出会いをお手伝い

じねんと市場

伏見区や山科区を中心に地元で採れた新鮮な旬の京野菜や果物を取り扱う京都市内最大級の農産物直売所。「本物の野菜を知って欲しい。食育にも繋げたい」という想いがこもったこだわりの野菜や「新京野菜」が販売されています。また、手作りの加工品やお総菜も取り扱っています。

電話 075-646-0831
住所 〒612-8426 京都市伏見区竹田青池町125
営業時間 10:00~18:00
定休日 年末年始、不定休
駐輪場
URL https://jinento.com/

ウッディー京北

地域特産物を幅広くPRする京都市初の道の駅

ウッディー京北

京唐菜や京ラフラン等の新京野菜をはじめとした地元で採れた新鮮な旬の京野菜だけでなく、京唐菜等を用いたソフトクリーム、納豆餅をはじめとした加工食品、木のぬくもりを活かした木工品など、地域の特色を活かした品々が販売されています。

電話 075-852-1700
住所 〒601-0251 京都市右京区京北周山町上寺田1-1
営業時間 9:00~18:00
定休日 年末年始
駐輪場
URL https://fuw.jp/woody

新京野菜の
食べごろカレンダー

四季折々色々なシーンで
旬を迎える「新京野菜」たち。
旬の時期を知って調理をすれば、
さらに美味しくなりますよ。

新京野菜の食べごろを
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